本州と四国を結び、国生みの地としても知られている淡路島では、長い歴史の中で幾つもの産業が発展してきました。
その多くは温暖かつ日照豊かな気候を活かした農業ですが、じっくりと培われ、やがて日本を代表するまでになった伝統工芸も含まれます。淡路瓦がそれで、三州瓦、石州瓦と共に日本三大瓦を構成する等、その人気と信頼性は抜群です。
淡路瓦は淡路島南部・南あわじ市を中心に盛んに生産されており、いぶし瓦や窯変瓦、陶器瓦等、様々な種類があります。また形状が極めて多岐に渡るのも特徴で、純粋な屋根瓦だけでなく、公園や歩道等の敷き瓦やモニュメント等の美術向け、装飾性の強い鬼瓦等、様々な用途に用いられています。
淡路島の中央部には良質な粘土を算出する粘土層が分布しており、他の地域には見られない、焼き物に大変有利な特徴を備えています。これらが頑丈かつ質が高い淡路瓦の創出に貢献してきたのは言うまでもありません。淡路島の一棟貸別荘でもお楽しみいただけます。
またこれら粘土層を含む大阪層群は豊かな土壌を作り出し、淡路島の主産業である農業の発展にも貢献しています。